介護する人になる①「介護と洗足」

あつしぇーい

2021年02月22日 16:02

<介護(care)とは>
介護とは、sorrowと語源を同じくし「~を気の毒に思う」という情緒的な要素を含むことばであり「人が必要とし,望んでいることに関心を持ち、思いやりを込めて手をさしのべ、それに応える」という意味を持っている。

介護は、対象である人間を理解することから始まる。
この理解を可能にするためには、個としての人間を「尊重」できること。また「共感」できることが必要である。

英語で理解するはUnder standという。
Under(下)とstand(立つ)が組み合わさっている。
意訳すると「下に立つ」となる。
下に立つとは、しゃがむということである。
保育園や幼稚園の先生は子どもと話す時にはしゃがむ。しゃがむことによって目線が合う。
目線が合うということが大事である。我々もそこから学ばなければならない。

十字架にかかる前日、「洗足の木曜日」とも呼ばれる最後の晩餐の席で、イエスは弟子たちの足を洗い多くの遺言を残した。
「洗足」はイエスが示した愛の行為である。そこに、介護の原点を見ることができる。

イエスは夕食の席から立ちあがって上着を脱ぎ、
手ぬぐいを取って腰にまとわれた。
それから、たらいに水を入れて弟子たちの足を洗い、
腰にまとっていた手ぬぐいでふき始められた。
「わたしがしていることは、今は分からなくても、後で分かるようになります。」
「わたしがあなたがたにした通りに、あなたがたもするようにと模範を示したのです。」
 

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