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職員研修⑦、技術以前の問題

<介護技術>
技術とは、「科学的知識を応用する方法、一定の方法によってある特殊な物事をうまく行う技」と広辞苑に記されています。
寝がえり、起き上がり、座位、立ち上がり、移乗等、基本動作における身体介護を行うには、科学的知識の応用が必要です。
「介護する人」にとって、介護技術は日々学習し続けなければならないものです。

<技術以前の問題>
介護は、先ず聴くことから始まります。「介護する人」になるためには、人間の裡(うち)にある『たった一つのことば』を聴けるようにならねばなりません。
犬は「ワン」、猫は「ニャーオ」、牛は「モー」、赤ちゃんは「オギャー」としか泣きません。赤ちゃんは、泣くことで要求を表します。

赤ちゃんが泣くのは、
①腹がすいた/のどが渇いた時、
②排尿/排便がしたい時、
③姿勢を変えたい(抱かれたい)時、主に3つです。
お腹がすいた時は、おっぱいやミルクをあげるまで泣き止みません。オシッコやウンチの時は一泣きです。
泣声や表情さえ見分けられれば、早く(半年頃)からオマルで、オシッコやウンチをとることができます。
また、赤ちゃんは長く同じ姿勢で寝かせていると、ぐずります。
多くの母親は、その「たった一つのことば」を聞き分け、子育てをします。

<コミュニケーション論「1.3.6の法則」>
1割が知識(頭)、
3割が感情(心)、
6割は非言語(ボディーランゲージ)
でコミュニケーションを行っているというのが、
「1.3.6の法則」です。

1割は、いわゆる言葉(言語)
3割は、声調(トーン)
6割は、まなざし、表情、手振り、姿勢等の
身体言語と呼ばれるボディーランゲージです

重度の認知症や高次機能障害や失語症等で脳に障害のある方、知的障害や精神障害、重度身体障害者等、言葉でコミュニケーションが取れない方々がいます。
そのような方々を介護/支援するためには、ボディーランゲージを深く学び、効果的コミュニケーションの方法を身につけることが必要です。

赤ちゃんの中にある「たった一つのことば」は、「愛されたい」という注意の要求です。
私たちが今日、生きているのは母の愛があったからです。
(母がいない場合は、母に代わる誰か)

介護を生業とする「介護する人」に求められているのは、「愛する」ということです。
あなたの中にある「たった一つのことば」は、何ですか?


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