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看取りケア⑤(Tさん96歳)最期の7日間

<看取りケア:Tさん96歳、大正14年11月25日生>
Tさんは2006年5月25日、有料老人ホームぶどうの木前田にご主人のMさんと一緒に入居。2012年経塚に移転、今日23時47分Tさんは96歳の天寿を全うした。若い頃から書道の先生をしておられ、デイでも時々筆をもっておられた。
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12/9(水)サービス担当者会議を開き看取りケアに入る旨確認する。今後は「自然な形で最期を迎えてあげたい」と家族は述べられた。
12/23(木)朝、表情が急変(一点凝視)。今日は食事も摂れず水分補給もできず。
12/24(金)血圧、サーチとも計測できず、手足にチアノーゼが出ている。硬直して動かせなかった手足が動く、首や背骨の緊張も取れて仰臥位で寝ることができるようになっている。
12/25(土)午前10時、家族(妹と甥)が来てお部屋で面会。「東京から引っ越してきて寂しかったけど、ここに来てほんとによかったね」と話しかけていた。
12/26(日)手足のチアノーゼがなくなっている。サーチも96-98と数値が出る→復活?
12/27(月)23日から飲まず食わずで5日目、頻回にあくびが出る。呼吸は早くなり、サーチは測定できず。早朝からお昼まで12月6日に退職した富子さんが見守ってくれている。
12/28(火)8時過ぎ一番風呂に入る。その後デイのベッドで見守る。デイ終了後、自分のお部屋に戻る。午後6時、一昨年退職した識名君が面会に来る。午後7時すぎ、夜勤者に後を託してホームを出る。家で横になっていると電話が鳴る。午後11時47分「大きな息を2度した後、呼吸が止まった」と。
12/29(水)0時45分医師が来て死亡確認。訪問看護師と夜勤の職員がエンゼルケアを行う。その後1時間半一緒に過ごし3時過ぎにホームを後にする。朝9時に家族3人来る。「口も閉じていい顔しているね」と家族は安心した様子。
14時ホーム食堂にて、家族5人と職員10人程参加してお別れ式を行う。お別れ式の後、妹さんから「感謝!感謝!です」とのことばがあり、職員は皆涙した。
Tさん96歳は語り継がれる人「伝説の人」になった。「介護を愛し、介護にある交わりを深め、介護にあって成長し、介護に仕え、介護を伝える。」Tさんは7日間、食事も摂らず水分も補給せず、点滴などの医療的ケアも受けずに生ききった。Tさんの15年7カ月に感謝、そして、私たちに見事な最期を見せてくれて本当にありがとう。


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この記事へのコメント
こんにちは。介護医療院にしばるで施設ケアマネをしています。当院でも看取りケアを行っていますが、「自然な形で最期を迎える」って本当に大事だなと感じております。家族様からの「感謝!感謝!」のお言葉に貴施設の献身的な介護の様子がうかがえました。私達も見習っていきたいです。これからも頑張って下さい。
Posted by ち~な~ at 2021年12月30日 12:03
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