6月4日(火)午前3時、経塚へ。
体位変換をして、ガーゼで口の中を拭く。
無呼吸はない。やや息は荒い。
午前6時、再び経塚へ。母の4女も来る。
交代で私の長女は帰る。
足指の壊死が始まっている。
左足指は痛みの刺激に対して全く反応はない。
午前8時、朝1番でお風呂に入る。
私も一緒に入り洗足を行う。
その後、入浴介助をしている間、首を固定して補助する。
浴後、母は呼吸も静かになって穏やかな表情をしている。
午前中は4女が母を見守っている。
午後から姉と姉の長男と、甥が来る。
夕方6時には全員帰り、私の長女が交代で来る。
今晩も長女が母のそばにいて見守ることにしている。
今日で食事も水分も摂らなくなって23日、
点滴を止めて14日目。
しかし、午前11時に今日も排尿はあったとのこと。
どこに水を蓄えているのだろうかまったく不思議である。
夕方から右足指の反応もなくなった。
朝よりも足指の壊死が進んでいる。右手はまだ温かい。
午後7時、
私は家に戻り夕食を済ませお風呂に浸かり、
久しぶりにゆっくりしていると、長女から電話あり。
「最後にマッサージしてあげたいから
家にあるアロマオイルを持ってきて」と。
午後8時半、
アロマオイルを持って家内が経塚に向かった。
私は聖書の記事を思い出した。
「その時、マリアが純粋で非常に高価なナルドの香油を
イエスの足に塗り、自分の髪でその足を拭った。
家は香油の香りでいっぱいになった」……。
「この人のするままにさせておきなさい。
私の埋葬の日のために、それを取っておいたのだ」